知っておきたい!夫婦別姓のメリットとデメリット

夫婦別姓とは

夫婦別姓とは、結婚後も夫婦がそれぞれの姓を名乗り、同一姓にならないことです。日本では、国際結婚を除いて夫婦別姓は認められていないのが現状です。そのため、夫婦別姓のままで結婚したいと思っても、法律上認められないということになります。
世界的にみると、結婚後の夫婦同姓を法律的に義務付けているのは、実は日本だけです。韓国や中国など夫婦別姓が一般的な国もあります。多くの国は、結婚後の姓について、別姓か同姓を選択できる選択的夫婦別姓制度を導入しています。それぞれの姓を繋げる結合姓を選択できる国もあります。

夫婦別姓の歴史

夫婦別姓の歴史は明治時代にさかのぼります。明治9年に施行された太政官指令では、夫婦別姓が認められていました。その後1898年に施行された明治民法では、結婚後の夫婦同姓が規定されました。以降は、現在に至るまで夫婦同姓が原則となっています。
男女平等やアイデンティティを尊重する風潮から、選択的夫婦別姓制度の導入についての議論は近年活発になっています。
国際的には、1979年に国際連合で採択された女性差別撤廃についての条約で、選択的夫婦別姓制度の導入が要求された背景があります。以降、多くの国で選択的夫婦別姓制度についての議論が加速しました。

夫婦別姓のメリット

夫婦別姓の一番のメリットは、やはり事務的な手続きをする手間が省けるということでしょう。日本では結婚後多くの場合、女性が男性の姓に変更します。運転免許証、銀行口座、パスポートなど、姓を変更するための手続きは多いですね。これら手続きをしなくて済むのは大きなメリットです。会社勤めしている人にとっては、会社の同僚や取引先のお客様との付き合いを考えると、姓が変わらないほうが手間なく都合が良い場合もあります。

公平感がある

また女性としては、夫婦別姓は公平感があるというメリットもあります。男女平等の観点から選択的夫婦別姓制度の議論がなされ、さらに日本では男性の姓に変更するケースが多いということが背景にありますね。
姓を変えずにすむということは、生まれてからずっと名乗ってきた姓を結婚後も名乗れる、という利点もあります。
結婚後も姓が変わらないということは、表向きは変化がありません。結婚した事実を他人に知られずプライバシー保護の観点でもメリットと言えます。

夫婦別姓のデメリット

夫婦別姓のデメリットはいくつかあります。
まず、離婚や不倫が増えるのではないかという懸念です。結婚後に夫婦別姓で手続きの手間がないということは、離婚する時も同様に手間がないということになります。そのため離婚率が高まると考えられています。不倫については、別姓と言うことは結婚をしていても姓に変化がないために、表向きは何も変わらず不倫がしやすくなるのではという意見も出ています。さらに夫婦間、子どもが生まれた場合は子どもも含めて姓が違うので、家族としての絆や一体感がなくなるのではという心配もあります。

夫婦別姓の法律に関する悩み

法律上でみると、婚姻届けを提出しない限り夫婦という関係が認められない、つまり他人同士なのです。婚姻関係を結ばず事実婚という形態をとるカップルもいますが、そこには様々な悩みや問題が生じてきます。

扶養手当が受けられないことも

例えば、税金の配偶者控除や給与の扶養手当てなどの優遇措置が受けられません。他にも遺産相続の配偶者として認められません。また万が一の時の遺族年金が配偶者として認められず受け取れません。生命保険では受取人になれないなどの不都合が生じます。
子どもが生まれた場合は、出生届を提出すると子どもは自動的に女性側の姓になります。子どもと父親の関係性を証明するためには、父親となる人が、子どもを認知する認知届を提出しなければなりません。もし子どもを父親の姓にする場合は、父親が子どもを養子として受け入れる養子縁組の手続きが必要です。

よくある疑問

夫婦別姓についてのよくある疑問をいくつか挙げます。
まず、夫婦別姓はどのような人が希望するのかという疑問です。結婚後の夫婦同姓が当たり前の日本では、夫婦同姓が当たり前、夫婦同姓で特に支障はないという声も多いです。夫婦別姓を希望する人の意見としては、先祖代々受け継がれてきた姓を変えたくないという思いがあるようです。
特に一人っ子で姓を変える場合は、そこで受け継がれた姓が途絶えるということにもなり抵抗を感じるということです。その他には、単純に結婚後になぜ夫婦が同姓にしなければいけないのかという疑問を持っている人もいますね。

夫婦別姓で困ったことの例

実際夫婦別姓で過ごしている場合、困ったことはないのかという疑問も出てきますね。前章で記載したような法律上の悩みがあるのは事実です。もっと具体的なところで挙げると、例えば郵便物を家に配達されたときに、表札は女性の姓で届け先が男性の姓の場合、配達業者が混乱するそうです。
さらに子どもがいる場合はPTAの集まりで、夫婦の姓が違うので離婚しているのかと思われるそうで、夫婦別姓であることを周りに伝えると親切なようです。