要注意!カンジダの症状と治療法について解説

カンジダとはどんな病気?

カンジダとはカビの一種である真菌が原因でおこる病気です。正式な病名は性器カンジダ症といいます。カンジダの原因菌で多いものは「C.albicans」次に「C.glabrata」です。
カンジダ症は性交感染が約5パーセントであるといわれ、女性に多いのが特徴的です。
ある薬品会社が10代から50代の女性を対象にして膣カンジダの診断経験があるか調査したところ、診断経験があると答えた女性が18パーセントでないと答えた女性が82パーセントであることが分かりました。この結果から女性の5人に1人はカンジダ症を経験しています。

カンジダ菌の感染経路

カンジダ菌の感染経路は主に自己感染が多くを占めています。カンジダ菌は消化管や皮膚、性器の粘膜付近にある常在菌で、健康な人ももっています。
疲労やストレス、体調不良などが原因で身体の免疫力が低下すると増殖して様々な症状を引き起こすことがあります。特に妊娠している時や病気を患っている時は免疫力が低くなっているのでカンジダ菌が増えやすいといわれています。その他にも、ステロイド剤や抗生物質を服用している、月経前後にも増殖しやすいです。

カンジダの症状

カンジダの症状は膣と外陰部に出ることが多いです。主な症状は5つあります。1つはヨーグルト状やオカラ状、粥状などの白い内容物が付着しておりものが増加します。
2つめに、性器の灼熱感や痛みが伴い炎症が起きます。3つめは、外陰部や膣に強いかゆみが起きます。かゆさのあまり性器の周りをかいてしまい引っ掻き傷をつくる人もいます。外陰部には軽い赤みやむくみが見られます。4つめは排尿障害が起こることもあります。5つめは性交痛がでます。これらの症状は再発することもあります。

カンジダ症の進行を抑える方法

自宅でできるカンジダ症の進行を抑える方法を3つ挙げます。

ヨーグルトを食べる

1つはヨーグルトを食べることです。ヨーグルトには腸内環境を整えてくれる乳酸菌が多く含まれています。ヨーグルトを食べることによって腸内環境が良くなり、膣内のデーデルライン桿菌(かんきん)という善玉菌が増えます。これによって膣内環境が酸性に変わり、カンジダ菌が繁殖しにくくなります。

通気性のいい下着を着ける

2つめは、通気性のいい下着を着けることです。下着の下は蒸れやすく、カンジダ菌が増えるのに絶好の部位です。通気性をよくして蒸れを防ぐためにはコットンやシルクを素材にしている下着を着けます。締め付けがきついものよりもゆったりした下着にした方が蒸れにくくなります。

性器を洗いすぎないようにする

3つめは性器を洗いすぎないようにすることです。カンジダを早く治すために性器を強く洗いすぎると、善玉菌も流されてしまい悪化してしまいます。洗う時はお湯や水ですすぐだけにします。
カンジダは身体全体の免疫力が落ちて起こる病気です。決まった時間に就寝や起床をする、食生活を見直す、充分な睡眠時間を確保するなど規則正しい生活を送るように心掛けることが大切です。

抗真菌薬も有効

カンジダには原因となる植物性の生物である真菌に効果のある抗真菌薬が有効です。抗真菌薬は真菌が増えるのを防いだり殺菌することで治療効果がある薬で、塗り薬や飲み薬、膣錠などがあります。ここからは4つの薬を紹介します。
1つめはフォルカンです。飲み薬タイプで、膣分泌液を増やす効果があります。いつでも服用することができ、値段も安い値段で購入できます。
2つめはカーネステンです。膣に直接入れるカーネステン膣錠とクリームのカーネステンクリームの2種類でできています。膣錠とクリームの2つを使うことによって高い治療効果を出せます。
3つめはフロリードDクリームです。カンジダの治療だけでなく細菌に対しても抗菌作用があるので二次感染を防ぐことができます。
4つめはニゾラールです。ニゾラールはシャンプータイプの薬もあります。効果の持ち時間が長いのが特徴で、クリームタイプの薬よりも塗る回数が少なく効果を出すことができます。

カンジダの治療で病院に行く目安

カンジダの治療で病院に行く目安は、「かゆみが我慢できない・早く治療したい」「性感染症が心配」「おりものがいつもと違う」といった3つの目安があります。
かゆみが我慢できない・早く治療したい場合は痛みが強い、早く治したいと考えているなら病院へ行くのがいいです。専用の薬を使うことですぐに直すことができます。

性感染症が心配な場合

性感染症が心配な場合、性病と感じたら病院で受診するべきです。性病がかゆみの原因であることは考えにくいですが、定期的に見てもらった方がいいです。クラミジアは症状が見られないことが多いので偶然見つかることもあります。
おりものがいつもと違いポロポロしている、臭うような時は感染の可能性が高いです。自然に治ることもありますが、カンジダの薬や抗生物質を使うことで数日ですっきりしてよくなります。

よくある疑問

カンジダに関するよくある疑問を紹介します。
カンジダは妊娠に影響はあるかという質問です。カンジダは不妊の直接的な原因にはなりませんが、膣内の酸性度が高くなり精子が卵子にたどり着く前に死滅する恐れもあります。妊娠を希望するなら性器カンジダ症を防ぐことを心掛けます。もしかかってしまった場合は、早めに婦人科受診して完治するのが大事です。

お風呂はどうすればいいか

カンジダにかかっている時のお風呂はどうすればいいかという疑問もあります。治療は膣剤が使われるのでお風呂に入ることは問題ないです。膣を綺麗に洗い湯船につかるのがいいです。ただし、サウナや公衆浴場は治るまで行くのはお勧めできません。膣剤が膣から出てしまうと他の人に不快感を与えてしまうからです。長時間の入浴も控えるようにします。

赤ちゃんへの心配

赤ちゃんもかかることがあるか?といったケースもあります。赤ちゃんがかかる場合は母親がカンジダにかかり感染するケースと母親の産道を通って生まれた時に感染する場合、大人の唾液から感染する場合などが考えられます。
赤ん坊の皮膚は抵抗力が弱くカンジダ性皮膚炎になることがあります。赤ちゃんの症状は口の中に白い斑点上のカビ「鵞口瘡」ができます。症状が長引くと、排便をした際に肛門周辺に感染しておむつがかぶれる原因になります。皮膚がこすれやすいお尻や股に繁殖すると、赤色のただれが見られます。

口内も忘れずに洗浄

鵞口瘡が見られたら乳首や食器を消毒することを心掛けて口の中を清潔にします。炎症が出たら石鹸を泡立てて優しく洗います。洗った後はタオルで軽く叩くように患部を拭き、乾いてからオムツをつけます。皮膚に異常が見られたら、自分だけで判断せずに小児科や皮膚科を早めに受診するようにします。